前日の飲み会後、近くのホテルでそれぞれ部屋を借りた野郎3匹。
起床してとりあえず男鹿半島に行こうってことになった。ちなみに男鹿方面には友人2人の家がある。
秋田から秋田港、潟上市を経由しながら国道101号線を北上する。
途中、「道の駅てんのう」を通過。てんのうはてんのうでも、陛下じゃなくて天王のほう。
潟上市は元は天王町で、東湖八坂神社の祭神・素盞鳴尊の関係から牛頭天王の天王なわけですよ。
男鹿市に入ると国道沿いにある男鹿総合観光案内所にまず巨大ナマハゲ出現。
男鹿のナマハゲ推しは凄まじい。あとたまにハタハタ絡みが。
とりあえず寒風山へ。
●寒風山
寒風山は男鹿半島中心部にある火山。今は活動してないけど火口原があったり木が生えてなかったり山頂に展望台があったりパラグライダーの聖地だったりするらしい。
山頂まで行ければよかったんだけど山頂への分岐は雪で通行止め。
途中の展望台からも男鹿の景色を眺めることができるけど、寒風山周辺はほとんど木が生えていないので景色がとても綺麗。
寒風山のあとは男鹿半島一周。
男鹿半島の西側の海岸沿いの道は断崖絶壁の上を走るワインディング道路。
ハンドル操作を間違うとガードレール突き破って200mくらい下の海に直行だったりするので結構怖い。
途中、江戸時代の旅行家の菅江真澄の探訪した所に説明文の書いた標柱がいたる所に立ってたりします。
菅江真澄は北海道の太田山神社にも参拝したことがあるので個人的に馴染みもある名前だったり。
しばらく走ると男鹿半島の北西に突き出した入道崎に到着。
●入道崎'
風が強くてクソ寒い…。
白黒の縞模様の入道崎灯台と、ちょうど北緯40度のラインが通っているので、そのモニュメントが建ってます。
ナマハゲの形したお土産店もあったりするけど、風が強いので早々に撤収して、ナマハゲで有名な真山神社へ。
●真山神社
「そういえば伽月さん神社とか回るのが趣味なんですよね~。」ってお言葉に甘えて真山神社に参拝。
祭神は邇邇藝命と武甕槌命。一節には漢の武帝が祭神という説もある神社。
ナマハゲは大晦日に男鹿地方の家々を「悪い子いねがー!」って回って歩くが有名だけど、ナマハゲは真山神社の神事でもあるわけですよ。
授与所にはナマハゲのお面と包丁と桶のナマハゲ体験3点セットが置いてあって自由にナマハゲになりきることができます。
というわけでなりきってみた。
事前情報無しで参拝したので、ナマハゲの桶の意味がわからず、「なんで桶なんだろうねぇ」と呟いたらすかさず巫女さんの説明が入りました。
ナマハゲのお面を付けた状態で巫女さんの説明に頷くワタクシ。
シュールな光景だったと思う。微妙に巫女さん半笑いだったしw
ちなみに参考にナマハゲさん↓
真山神社のあとは友人宅で一休みしてから秋田へ帰投。
●稲庭うどん
秋田駅近くの「エリアなかいち」にある稲庭うどんの店『寛文五年堂』さんで稲庭うどんを頂く。
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「鴨せいろ」
稲庭うどんは日本三大うどんの一つで、以前、高松で同じ三大うどんの讃岐うどんにハマってかなり食べてたことがあるけど、讃岐うどんと比較すると稲庭うどんは細い。
普通のうどんとひやむぎの間くらいの太さで平たい麺だけど、しっかりコシがあって美味しかったです。
稲庭うどんを食べてから友人と別れ、ここから単独行動。
さて、ここから完全趣味の領域。
まずは秋田市街にある千秋公園へ。
●千秋公園(久保田城址)
千秋公園は佐竹氏の居城だった久保田城がそのまま公園として整備されたものです。
現在建物として整備されているのは御隅櫓と一ノ門。
公園内には八幡秋田神社、弥高神社があるので、まずこの2社に参拝。
●八幡秋田神社
本丸跡にある八幡秋田神社。祭神は品陀別命、息長帯姫命、比売神、佐竹義宣、佐竹義和、佐竹義尭。
元々はそれぞれ県社だった八幡神社と歴代藩主を祀る秋田神社を合祀したので八幡秋田神社という社号になっています。
実はこの八幡秋田神社はとある理由でだいぶ前から知ってました。
というのも2005年に賽銭泥棒が金がなかったのに腹を立てて放火して拝殿・本殿を全焼したというニュースを見たので…。
全くひどい話である…。
今回参拝したときは綺麗な真新しい社殿が建っていました。
●弥高神社
旧県社で、祭神は幕末の国学四大人の一人であり復古神道を提唱した平田篤胤と思想家の佐藤信淵。
『朝霧の巫女』に登場する平田篤瀧は平田篤胤の子孫という設定だと思う。
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「平田篤瀧」(『朝霧の巫女』四巻P26より)
元々は明治14年に平田神社として創建されたのが佐藤信淵を合祀して弥高神社になった。
創建は明治だけど社殿は江戸時代のもので社務所もしっかりしてるので明治の創建の神社という感じがしない。
一応、菅原道真と同じく学問の神様という位置づけになってるみたいでした。
●佐竹史料館
久保田城二の丸にある藩主・佐竹氏関連の資料を展示しています。
もしかしたら久保田城のジオラマを展示してるんじゃないかと思って入ってみたけどジオラマはありませんでしたが、その代わり佐竹義宣所要の具足が展示されていました。
(上)伊予札黒韋素懸威二枚胴具足
(下)人色皮包胴黒糸威具足。
どちらも初代藩主・佐竹義宣所用の鎧。
![イメージ 10]()
「困ったほどの律義者(佐竹義宣公)」(画・幾花にいろ氏)
ちなみに兜のモコモコしてるのは毛虫。
毛虫は前にしか進まないからと言うことで決して引かないという勇猛さを表しているそうです。
佐竹義宣の父の義重も同じ毛虫の前立の兜なので佐竹氏の特徴なのかも。
旗指物も展示されてました。
旗に描かれているのは佐竹氏の家紋「扇に月丸」。
写真は旗の竿が通る部分を拡大したものですが、ドーマン、セーマンが刺繍されていました。
とりあえずここで既に午後4時を回っていたので、今から太平山三吉神社に行ってもゆっくり参拝できないだろうと言うことで、駅周辺をうろうろ。
何気に人通りを見てて思ったけど、秋田は美人さんが多い!
俺の彼女~!щ(゚д゚щ)カモーン
そんなこんなでこの日は秋田駅東口の漫画喫茶でナイトパック使って一泊。
大抵、電車移動の旅行の時は漫画喫茶を利用します。
パソコン使って翌日の予定立てられるし。